コンピュータを分解してみよう
かなり大胆なタイトルにしてみました。本当はデスクトップがよかったのですが、現在手元にないため今回は手持ちのノートパソコンを分解してみました。ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べて拡張性が低いので、中身を見る機会は少ないのではないでしょうか。
ノートパソコンを分解する
分解といってもノートパソコンで一般人が弄れる部分は少ないです。
1.このように本体裏面のネジをすべて外します。家庭にあるプラスドライバーで結構です。
↑バッテリーだけ取り外せるタイプのPCもある。
2.マイナスドライバーなどでこじ開けます(私は爪で開けました)。
↑どうしてもぼやけます。すみません。写真中央右がmSATA SSD、上二枚がメモリ。
4.HDDのネジをとる。
3.バッテリーのネジを取る。
4.バッテリーを外すと,HDDの隠しネジがある。これを取り、HDDを外す。
↑ケーブル等があるので引っ張りすぎないよう注意。どかす程度で。
5.HDDが分解された。私のPCの場合7mm厚のHDD(SSD)が使えるそうです。
ノートパソコンでもHDDの交換くらいは問題なくできそうですね。
コンピューターで使われる基本的な用語
CPU[制御装置]
コンピューターを語る上で欠かせないのがCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)。前回、演算装置と制御装置を兼業していることが分かったと思います。
演算装置と制御装置をあわせて制御装置をいいます。
プロセッサというのが、処理という意味で、CPUは日本語で中央処理装置です。
CPUにはクロック数、コア数、スレッド数といった能力の差があります。どれも高いほうが性能が上です。
HDD[補助記憶装置]
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)は名前の通り、プラッタと呼ばれるCDやDVDのようなディスクが中に入っており、それにデータを書き込みます。
安価で大容量で現在の主流です。それより以前は生まれていないのですが、フロッピーディスク等の記憶媒体でOSやソフトウェアをブートさせていたはずです。
メモリ[主記憶装置]
RAM(ランダム・アクセス・メモリー)はCPUの作業所や机として使われます。
そのため人間がアクセスするHDDより遥かに高速です。メモリの性能は高速さではなく容量の多さで決まります。私たちも広い机やメモがあったほうが計算が捗ると思います。
Bit Byte KB MB GB TB
1bitは二進法の一桁で、1bitで2パターンの表現ができます。
二進法はパソコンにとっての数字の表現方法です。人間にとっての十進法です。
二進法では2で桁が上がるため、0と1しか存在しません。なぜこんな表現方法を選んだか。パソコンは人間と違い電圧の高低で信号を受け取ります。白か黒かつけたいのですね。
1Byteは8bitです。二進数だと1000 0000ですね。察しのいい人なら気が付くかもしれませんが、コンピュータは2の倍数が大好きです。2→4→8→16→32→64…
他の進数では、16進数というのもよく使われます。
ところで、1KBは1024byteなんです。10進数ではk(キロ)は10^3でしたね。ところが2進数ではk(ケー)2^10なんです…。文字は似てるけど別物だったのに、似てるから同じ呼び方しよ!ってことでキロ、メガ…が定着した呼び方になっています。
つまり、1024倍ごとに単位が大きくなります。
ちなみに現在は500GBや1TBがHDDの標準的な容量です。
まとめ
・CPUは処理装置で、演算と制御を行う
・HDDは人間向けのストレージ。容量が大きい。
・メモリはCPU向けのストレージ。速い。容量は少ない。
・物理などで使われるK(キロ)とKB(ケーバイト)は別物。×1024。
コンピューターの五大装置
五大装置
コンピュータは大きくわけて五つの働きと、その働きをする五つの装置に分けることができます。これを五大装置といいます。
- 演算装置
- 制御装置
- 記憶装置
- 入力装置
- 出力装置
演算装置
CPUの仕事の一つで、実際に計算します。
制御装置
CPUの仕事の一つで、他の装置をコントロールします。
記憶装置
記憶装置でも主記憶装置と補助記憶装置は別のパーツです。
補助記憶装置はHDDやSDDの、フラッシュメモリの仕事で、ストレージとも呼ばれます。画像や動画などが保存されるので身近なのではないでしょうか。
主記憶装置はRAM、一般的にはメモリといわれます。HDDが人間用のストレージだとすれば、メモリはCPUが使うストレージとも言えます。そのため似て非なるもの(互換性がない)のです。
入力装置
キーボードやマウスといったパソコンに命令をするための装置です。
出力装置
モニターやスピーカーといったパソコンからの応答や処理の結果を受け取るための
装置です。
次回は今回出てきたものを含む、基本的な用語の解説をしたいと思います。